主要サービス10社を徹底比較
機能・コスパ・
集客サポート
人材派遣や紹介、採用支援など「人」を扱う企業が、「大手採用サイトに多額のコストを払うより、自社で採用サイトを運営したほうが効率的なのでは?」という考えから、求人サイトを構築・運営していこうという動きが増えてきました。
もし貴社が人材を扱う事業を行われているなら、共感いただけるのではないでしょうか。
求人サイトの立ち上げは、けして簡単ではありません。
対象となる業界・ユーザー、競合、市場規模、収支、サイトの方向性といった戦略を立てたり、システム開発やサイト制作を依頼する会社を探したり、予算計画や運営方法、サイト公開後の集客プランを考えるなど、相当な労力がかかります。
せっかく求人サイトを立ち上げるなら、誰もが失敗したくはないはず。
成功する求人サイトをつくるために何が必要なのか。
まずはそこから考えていきましょう。
企画戦略
世の中には相当な数の求人サイトが存在します。
まず、どのような人材をターゲットに設定し、どういった企業を顧客として集めていくのかを明確にし、求職者と企業をうまくマッチングさせるサイトにならなければなりません。
そのためにどのような機能を持ち、どういったデザインにするか。
そして、収支計画を立ててそれに向けた運営のやり方も設計していく必要があります。
人材や業界にとって有益な求人サイトとしてリリースできるよう、構築前の企画戦略を立てることは、成功を左右する非常に重要フェーズといえます。
機能の汎用性と柔軟性
仕事を探している求職者と、人手を確保したい企業の橋渡しをする求人サイトのビジネスモデルは至ってシンプルです。
すでに既存のサイトをいくつか調査すれば、どのような機能が備わっているのかすぐに分かるでしょう。
こうした一般的に普及している汎用的な機能を自社の求人サイトに搭載すれば、ユーザーは戸惑うことなくサイトを利用することができるでしょう。
ただ、それがユーザーにとって使いやすいかどうか。
また、自社で運営する際に管理しやすいかどうか。
そういった面から考えると、自社向けに機能をアレンジする必要が出てくるかもしれません。
求人サイトづくりには、そういった柔軟性も大切な要素といえます。
集客プロモーション
立派な求人サイトを作ることができたとしても、そこに人が集まらなければまったく意味をなしません。
人を集めるには、まず何より求人情報を充実させること。
この「求人情報が集まらない」は、求人サイトが失敗する要因として挙げられており、裏を返せば、質の高い求人情報が集められれば、SEOも良い影響を受け、検索するユーザーの自然流入増加も狙えるということです。
Indeed、Googleしごと検索(Google for jobs)といった外部サービスと連携し、成果を上げることができれば、サイトを軌道に乗せることは難しくないので、集客のためのプロモーションはしっかりと準備しておきましょう。
次は、実際に求人サイトをどのように構築するのかご説明していきます。
構築の方法は大きく3つあり、それぞれにメリットも、デメリットもあります。
自社の要望や状況などを踏まえて、ベストな方法を導き出していきましょう。
1.自社に制作・開発スタッフを
採用して構築する
社内に制作・開発のスタッフを揃えることができれば、サイト構築も運営も問題なく進められるでしょう。
ただ、経験豊富な人材採用は簡単ではなく、もし求人サイト事業が頓挫した場合には困った事態になるでしょう。
そのため、外部の会社に委託するのが一般的といえます。
求人サイト構築を得意とする会社は多数存在しますので、そういった会社へ相談するほうが得策です。
2.外部の制作・開発会社に
フルスクラッチで依頼する
求人サイト構築の手法として、「フルスクラッチ開発」があります。
フルスクラッチとは、既存のシステムやデザインなどを一切使わない、オーダーメイドのことです。
完全なオリジナルの求人サイトを作れる分、コストは相当高くなるというデメリットがあります。
また、仕様を細かいところまで決めて一から開発になりますので、手間も時間もかかるでしょう。
3.パッケージやASPなど
求人サイト構築サービスを利用する
求人サイトを作るもう1つの手法は、ASPやパッケージといった求人サイト構築サービスの利用です。
フルスクラッチと違い、すでに用意されたシステムやテンプレートデザインを利用することで、予算を抑えて短期間で構築を行えます。
求人サイト構築サービスのデメリットといえば、カスタマイズ性が低い点でしょう。
すでに用意された仕組みなので、仕様の変更や追加ができなかったり、できる場合でもコストがかかってしまうケースがあります。
もっとも、最近はこうした仕様を柔軟に変更できることを想定したサービスも登場しているので、カスタマイズが可能かどうかを選定の条件にしておくと、あとあと後悔することが少なくなるでしょう。
総合的な面から考えると、
求人サイト構築サービスの利用が
おすすめです!
機能
基本的に求人サイトに必要な機能はいずれのサービスでも搭載しています。
ただ、細部を詰めていくと、欲しい機能がない、制限があるといったケースが出てくるかもしれません。サービスを導入してから困ることがないよう、企画段階で十分な洗い出しをしておきましょう。
もし必須の機能がサービスに標準装備されていない場合は、カスタマイズできるかどうかを確認しておくと安心です。
コスパ
コスパの良さは求人サイト構築サービスの一番の強みです。ただし、初期の制作費用は抑えられる良さがあるものの、サイトを維持するランニングコストを甘く見積もると、短期間で閉鎖する自体に陥ってしまいます。
サイトを長く継続できるかどうか、予算計画はしっかりと立てておきましょう。また、規模や要望が増えるにつれて、オプションの費用が追加されることもあるので、どこまで基本の費用に含まれているのか、十分なチェックも必要です。
集客サポート
正直なところ、機能面やコスト面では、各サービス間で品質の差はそれほど大きくありません。差がつくのは、サイト構築後に必須となる集客について、どこまでサポートしてもらえるかどうか。社内にプロモーションに関するノウハウが少ない場合、プロの手助けがないと集客はかなり厳しくなります。
Indeed、Googleしごと検索といった外部サービスの活用や広告出稿、SEOに関して、どこまで手助けしてもらえるか。その点は、求人サイト運営の命運を分けると言っていいほど、最重要課題です。
特徴別
パッケージ
比較
貴社の求人サイト構築を
成功へ導くために
求人サイト構築ASPやパッケージを提供するサービス会社から、主要な10社をピックアップしました。
課題を解決するポイントにチェックを入れると、ニーズに合った会社を絞り込むことができます。
※企業個別の採用サイトではなく、複数の会社の情報を掲載する求人サイト構築のサーボス比較になります。
BizNext
企画戦略立案から集客まで一気通貫で対応
カスタマイズ性にも優れたサービス
豊富な求人サイト構築実績・経験を持つ開発会社が、10年以上の開発ノウハウをサービス化。「ただの求人サイト構築パッケージではありません」とうたっているだけに、企画戦略立案・集客まで成果につながるサイト構築をサポート。サイト構築のカスタマイズ要望にも柔軟に対応してくれるので、安心できるパートナーといえます。
トルー
採用サイト制作から採用活動・応募管理まで
採用マーケティングをこれ1つで対応
求人ページの作成、応募者管理など採用活動に役立つ機能が搭載されていることから、200社以上の企業で導入されているサービスです。月額1.5万円から利用できる手軽さと、簡単に採用サイトを作成することができるのが大きな特徴。求人サイト構築より、自社の採用活動を効率化させたいニーズに合っています。
求人サイト構築メイド
SEOに強くフルカスタマイズにも対応
デザイン性を重視したサイト構築にぴったり
WEB制作会社が提供しているサービスということで、オリジナルデザインが可能。見た目のデザインにこだわった求人サイトを作りたい企業のニーズにぴったりです。シンプルな料金体系も大きな特徴で、月額費用はかなり抑えめ。サイトで公開されている求人サイト運用に役立つコンテンツは、初めてサイト構築する人には参考になります。
ジョブメーカー
導入社数 500 社、運用実績15年以上の
豊富な実績を持つ老舗的サービス
これまで500以上の求人サイト・採用サイトを構築してきた実績をもとに、「つくりやすい」「運用しやすい」「集客に強い」「連携が簡単」の4点にこだわって、改善を続けている歴史あるサービス。常に必要な機能をアップデートしている点も安心です。手軽に求人サイトを作りたいという、小規模サイトの構築に特に力を発揮しそうです。
JOB-CUBE2
求人サイト構築・運営の機能が充実した
歴史あるパッケージ型サービス
要な機能が揃っているため、パッケージを購入してサーバーに設置し、システムの管理画面からいくつか設定を進めるだけで、求人サイトの運営を開始できるパッケージです。すぐにサービスを開始する場合はサブスクリプション、自社でカスタマイズする場合は買い切りからプランが選べます。自社に開発スタッフがいると便利なサービスです。
サーチプラス for 求人
HTMLが直接記述できる自由度の高い
CMS求人サイト構築システム
一から求人サイトを構築することはもちろん、既存のWEBサイトに求人検索、応募機能を追加したいニーズにも応える求人システムです。ページ作成はHTMLを管理画面に貼り付け、簡単な設定をする手軽さは、サイト制作者にとって便利。料金プランが少し複雑なので、サイト制作・開発のプロにアドバイスをもらって選定するのが良いでしょう。
JOB-PLACE
求人に関する基本機能はもちろん
サイトを成功に導く機能も豊富に実装
求人登録、会員管理、応募管理といった基本的な機能はもちろん、特集やメール配信などサイト運営を成功させるために必要な機能にも力を入れているサービスです。細かい内容にこだわらないコンパクトなサイトであれば、約30万円で実現可能。デザインやシステムのカスタマイズは、別途有料オプションで用意されています。
求人タマゴ
短期間で効率よく求人サイトを
リリースしたいニーズに応えるサービス
初期費用49.5万円、オリジナルデザインの場合は+22万円で求人サイトを立ち上げることができる、お手頃なサービス。自社の求人情報をメインに発信する求人サイトや、小規模な求人サイトを運営したい企業に向いています。カスタマイズに対応しているため、細かい変更をしたい場合は開発会社に相談すると良いでしょう。
JobPortalBASE
カスタマイズできるパッケージ版と基本機能で
構築できるクラウド版から選べるサービス
自社の要望に応じてカスタマイズできる「パッケージ版」と、基本機能だけで構築できる「クラウド版」の2タイプを用意しているサービス。基本的な求人サイトに必要な機能は備えつつ、特に他システムとの連携に強い点が大きな特徴です。社内システムや他社ツールを使用している場合に、役立つサービスといえるでしょう。
V-WORK
幅広い業種・業界に対応する
低価格・高機能な求人システムパッケージ
さまざまな業種・業界で利用できるところを強みとし、各業界に合わせて属性や求職情報の項目をカスタマイズできるため、業界ごとに仕様を変える手間を省けます。デザインのカスタマイズ性も高く、セールスフォースや各種人事システムとの連携もスムーズ。ただし、連携はオプションになるため、内容により予算確認が必要です。
ご紹介している10社のうち、多くのニーズに対応し、
「機能」「コスパ」「集客サポート」が充実した2社について詳細に解説していきます。
企画戦略立案・サイト構築・集客まで、すべてを一気通貫で対応できるのが「BizNEXT」の大きな特徴です。「機能」「コスパ」「集客サポート」の3つの視点から、サービスの内容を確認していきましょう。
機能
ユーザーを管理する「会員機能」、掲載企業が自社情報の編集や応募者管理を行う「企業ログイン機能」のほか、求人サイトには欠かせない「企業から会員へのスカウト機能」、課金体系の変更機能、ビジネスモデルにより「掲載課金」「応募課金」「面談課金」「採用課金」といった課金パターン対応できる「課金変更機能」など、あらゆる求人サイトに対応できる管理や設定のしやすい便利な機能を備えています。
小規模のサイトを構築する場合には、これだけの機能は持て余すかもしれませんが、中規模・大規模サイトの要望にはほぼ基本機能で対応できるでしょう。
コスパ
公式サイトには料金の情報が掲載されていませんが、おおよそ中規模サイトで100万円~300万円、大規模サイトになると300万円~700万円の価格帯になることが多いようです。
フルスクラッチだと約1.5〜2倍にコストが膨らむうえ、料金には企画・要件定義や公開後の集客プロモーションもサポートが付いていることを踏まえると、コストパフォーマンスはかなり良いと考えていいでしょう。
「ただの求人サイト構築パッケージではなく、成果につなげることすべてをお手伝いします」とうたっているため、上記の価格帯の予算を用意できるのであれば、安心して任せられそうです。
集客
サポート
求人サイトを作るだけではなく、求人サイトを作る前の企画戦略から構築~運用・集客まで、一気通貫で対応してくれるのが同社サービスの強み。特に、求人サイトには不可欠なIndeed、Google For Jobs連携や、広告プロモーション、SEOなど集客で成果を出すためのノウハウを提供してもらえる点は注目。
本格的な求人サイトを立ち上げて、長期間にわたって運営していきたい場合は、心強いパートナーになるでしょう。ヒアリング・要件定義書を無料で作成してもらえるので、スタート段階でつまずくこともないはずです。
JobMaker(ジョブメーカー)は、導入社数 500 社、運用実績15年以上の豊富な実績を持つ老舗的サービス。こちらのサービスも、「機能」「コスパ」「集客サポート」の3つの視点から、その内容を確認していきましょう。
機能
機能面で同サービスを特徴づけるのは、「機能性の高さ」「使いやすさ」「SEO施策の充実」です。
求人サイト構築・運営するうえで必要な基本機能は揃っており、indeedやGoogle しごと検索(Google for Jobs)、求人ボックスといった外部サービスとの連携も整備されています。
管理画面は視覚的に分かりやすいユーザーインターフェースを実現し、直感的で誰にでも分かりやすいspan>ように工夫。昨今の google アップデートに対応した SEO 内部施策を実装しており、つねに検索エンジンに強い求人システムのアップデートも行われています。
コスパ
ジョブメーカーには3つのプランがあり、それぞれ料金が異なります。初期費用50万円/月額費用5万円の「ベーシック」は低コストで魅力的ですが、定型のデザインになるためオリジナリティに乏しくなります。
求人サイトとして認知を高めるなら、初期費用90万円/月額費用5万円の「スタンダート」か、初期費用150万円〜/月額10万円で仕様にこだわれる「カスタマイズ」を選ぶべきでしょう。
カスタマイズの範囲が広いと金額が上がってしまいますが、それほど規模が大きくないコンパクトな求人サイトであればスタンダートで対応できますので、かなりコストパフォーマンスは優れているspan>といえるでしょう。
集客
サポート
導入から公開まで、経験豊富な担当者が丁寧に対応してくれるので、「求人サイト構築は初めて」という人でも、不安はないでしょう。
サイト公開後も、GoogleやYahoo!といった検索エンジンにヒットするための設定、Indeedや求人ボックス、Googleしごと検索などに表示させるための設定など、要望に合わせてさまざまなサポートを受けられるので、「まったく集客できない!」という事態になることはないでしょう。
求人サイト構築サービスを提供する主要10社の情報をお伝えしましたが、おそらくどれを選べば良いか迷ってしまう方が多いでしょう。はっきり言うと、機能面ではどのサービスを利用しても、それなりに品質で求人サイトを構築することはできます。ただ、冒頭でも申し上げたとおり、大切なのは成功する求人サイトを作れるかどうか。自社だけでサイトを作り、運営していくのは並大抵のことではありません。
求人サイト構築のプロからのサポートをしっかりと受けられるかどうか、ここが重要でしょう。
総合的な判断のもと、2社をおすすめしておりますので、サイトの規模に合わせて、一度お問い合わせしてみてはいかがでしょうか。
最後に、貴社の求人サイトづくりが成功することを心よりお祈りします。
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